ガザ人質帰還「最重要ではない」=イスラエル閣僚発言、家族ら抗議 2024年02月21日 14時25分

20日、テルアビブのイスラエル軍基地周辺で抗議活動を行うガザで拘束された人質の家族ら(EPA時事)
20日、テルアビブのイスラエル軍基地周辺で抗議活動を行うガザで拘束された人質の家族ら(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルの極右政党党首で対パレスチナ強硬派のスモトリッチ財務相は20日放送のラジオ番組で、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束中の人質に関し、「(彼らの帰還が)最も重要とは言えない」と語った。数カ月も帰りを待つ家族らは激怒。人質解放を含む戦闘休止協議に影響する可能性がある。
 イスラエルのメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、スモトリッチ氏は、人質家族が「何が何でも」人質を奪還すべきだと訴えていることについて、「『何が何でも』は問題だ。ハマスを打ち負かし、圧力をかけなければならない」と主張した。
 これに対し、商都テルアビブの国防省前で集会を開いた家族らは強く反発。18歳の娘をハマスに拉致された男性は「自分の子供が人質になってから、そんなことを言え」とスモトリッチ氏を糾弾した。 

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