中国人権派の娘、日本で死去=父の面会かなわず 2024年02月21日 12時02分

唐吉田氏=2010年4月、北京(AFP時事)
唐吉田氏=2010年4月、北京(AFP時事)

 【北京時事】中国の元人権派弁護士、唐吉田氏(55)の長女正※(※王ヘンに其)さん(27)が留学先の日本で病気のため死去したことが21日、分かった。支援者が明らかにした。唐氏は正※さんに会うため出国を求めていたが、中国当局に阻止され、面会のための訪日はかなわなかった。
 支援者によれば、正※さんは20日午後、肺炎のため東京の自宅で死去した。留学中の2021年4月に倒れ、意識不明の重体が続いていた。
 唐氏は同年6月に出国を試みたが、中国当局から「国家安全」を理由に阻まれた。取材に対し、「人道主義の観点から早く娘のそばに行かせてほしい」と訴えていたが、その後拘束された。23年1月に解放され、吉林省の実家に戻ったものの、現在も監視下に置かれているとみられる。 

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