亡命パイロット、スペインで銃殺=ウクライナ報道、ロ高官も言及 2024年02月20日 19時34分

ウクライナに亡命したロシア軍パイロットのマクシム・クジミノフ氏=2023年9月、キーウ(キエフ)(EPA時事)
ウクライナに亡命したロシア軍パイロットのマクシム・クジミノフ氏=2023年9月、キーウ(キエフ)(EPA時事)

 ウクライナのメディアは19日、国防省情報総局の話として、昨年8月にヘリコプターを操縦して侵攻下の同国に亡命したロシア軍パイロットが、スペインで死亡したと伝えた。関係筋は「彼は自らスペイン移住を決めた。元恋人を呼び寄せた後、銃撃された状態で見つかった」と語った。
 パイロットはマクシム・クジミノフ氏。亡命の翌月に首都キーウ(キエフ)で記者会見し「侵攻に反対しており、これ以上関与したくなかった」と語っていた。ロイター通信などによると、遺体は13日、スペイン南東部アリカンテ近郊の町にある民家の地下駐車場で見つかった。
 タス通信によれば、ロシアのプーチン大統領側近のナルイシキン対外情報局(SVR)長官は20日、クジミノフ氏を「裏切り者」と断罪。「犯罪(亡命)を計画した時点で道徳的に死んでいた」と述べた。 

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