遺族、時効撤廃訴え=07年の邦人女性殺害―タイ 2024年02月13日 18時36分

13日、川下智子さんが2007年に殺害されたタイ北部スコタイの遺跡を訪れた父の康明さん(左から2人目)
13日、川下智子さんが2007年に殺害されたタイ北部スコタイの遺跡を訪れた父の康明さん(左から2人目)

 【スコタイ(タイ)時事】タイ北部スコタイで2007年、観光中だった大阪市の劇団員川下智子さん=当時(27)=が殺害された事件で、遺族らが13日、現場の遺跡を訪れた。父親の康明さん(75)は早期解決と、タイの法律の公訴時効撤廃を訴えた。
 遺族らが現場を訪れるのは約5年ぶりで、設けられた石碑に線香を供え、手を合わせた。康明さんは取材に対し「殺害の瞬間まで楽しい旅を続けていたのに、無念だったと思う。また来るからねとお祈りした」と話した。
 川下さんは07年11月25日、世界遺産であるスコタイの寺院遺跡で、首を刃物で刺されて殺害されているのが見つかった。川下さんの衣服から犯人のものとみられるDNA型が検出されたが、容疑者の特定には至っていない。 

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