ガザ休戦へエジプトで4者協議=6週間休止、実現不透明 2024年02月13日 14時21分

12日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊されたモスク(イスラム礼拝所)を見詰めるパレスチナ人(AFP時事)
12日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊されたモスク(イスラム礼拝所)を見詰めるパレスチナ人(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止に向けて、イスラエル、米国、カタール、エジプトの代表者が13日、カイロで協議した。エジプトのメディアが報じた。イスラエルはハマスへの攻撃継続の姿勢を崩しておらず、休止の実現につながるかは不透明だ。
 報道によると、6週間の休止を目指し「最終草案」をまとめることが協議の目的。イスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、カタールのムハンマド首相兼外相、エジプトのカメル総合情報庁長官が参加したとみられる。
 これに先立ち、バイデン米大統領は12日、少なくとも6週間の休止を目指していると語っていた。バイデン氏は、「緊急かつ継続的」な休止実現の必要性を強調。「隔たりはあるが、合意達成に向け努力を続けるよう、イスラエルの指導者に促してきた」と述べた。
 北部からガザに侵攻したイスラエル軍は、ガザ最南端のラファに激しい攻撃を加えている。ネタニヤフ首相は、11日放映のインタビューで「ラファに残っている最後のハマスのテロリスト」が標的だと主張。100万人以上が退避しているラファへの本格的な地上侵攻を実施する考えを改めて示した。 

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