リオのカーニバル、最高潮に=真夏の祭典、豪華衣装でパレード 2024年02月12日 10時36分

11日、ブラジル南東部リオデジャネイロのカーニバル(謝肉祭)パレードでサンバを踊るダンサー(ロイター時事)
11日、ブラジル南東部リオデジャネイロのカーニバル(謝肉祭)パレードでサンバを踊るダンサー(ロイター時事)

 【リオデジャネイロ時事】南米ブラジルの真夏の祭典カーニバル(謝肉祭)は11日、「サンバの聖地」リオデジャネイロで最大の見せ場である精鋭チームによるパレードが始まった。街角では市民や観光客が気軽にカーニバルの催しを楽しむ姿も見られ、盛り上がりは最高潮を迎えた。
 世界的に知られるリオのパレードは計6万人が参加し、衣装や山車などの豪華さはブラジル随一。7万人以上を収容できる巨大な専用会場で、よりすぐりの12チームが2晩にわたって順次登場し、テーマ曲や踊りの出来栄えを競う。
 パレードには例年、地球の反対側から日本人も出場している。リオは何度も訪れているものの、初参加という神奈川県藤沢市在住の藤本勝子さん(75)は、ポルトガル語の歌に苦戦。「口だけは動かしたい」と語った。
 街角では「ブロッコ」と呼ばれる住民参加のパレードがあり、飛び入り参加した人々も交えてカーニバルを楽しんだ。友人3人とサンパウロから駆け付けた日系人タカオ・ムリロさん(29)は、飲み物を片手に「歌ったり踊ったり。ここのカーニバルはブラジルの中で最高だ」と笑顔で話した。
 商業団体によると、カーニバルのブラジル全体の経済効果は前年比10%増の90億レアル(約2700億円)が見込まれている。同国では最近、蚊が媒介するデング熱の感染が拡大。予防のため虫よけスプレーの使用などが呼び掛けられた。 

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11日夜、ブラジル・リオデジャネイロの専用競技場で始まった精鋭チームによるカーニバルのサンバパレードで踊りを披露する女性(ロイター時事)
11日夜、ブラジル・リオデジャネイロの専用競技場で始まった精鋭チームによるカーニバルのサンバパレードで踊りを披露する女性(ロイター時事)
11日夜、ブラジル・リオデジャネイロで始まった精鋭チームによるカーニバルのパレードでサンバのリズムを刻む打楽器隊(ロイター時事)
11日夜、ブラジル・リオデジャネイロで始まった精鋭チームによるカーニバルのパレードでサンバのリズムを刻む打楽器隊(ロイター時事)

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