4万円挟み横ばい 2024年07月26日 14時18分

三井住友信託銀行マーケット・ストラテジスト瀬良礼子氏
 日経平均株価は10月末まで、4万円を挟んで横ばいで推移するだろう。予想レンジは3万7500~4万2000円。足元の株価はさえないが世界経済は底堅い。日米政治の不透明感が株価の押し下げ要因となるが、堅調とみられる国内企業業績が下支えしそうだ。
 9月に自民党総裁選、11月は米大統領選が実施される。政治情勢を見極めたいとする市場心理が働きやすく、上値を追いにくい。総裁選の勝者が見えてくれば株価は押し上げられそうだが、大統領選の行方が読みにくい中では、日経平均が7月中旬に付けた史上最高値4万2224円を超えるのは難しいだろう。再び高値を目指すのは日米政治の不透明感が晴れた後ではないか。
 リスク要因は中国経済だ。4~6月期の実質GDP(国内総生産)成長率が鈍化し景気が減速傾向にあるため、悪材料は中国からもたらされる可能性が高いだろう。

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