〔NY外為〕円、155円台半ば(9日) 2024年05月10日 06時43分

 【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク外国為替市場では、米雇用情勢が弱含む中、円相場は1ドル=155円台半ばで推移した。午後5時現在は155円42~52銭と、前日同時刻(155円52~62銭)比10銭の円高・ドル安。
 朝方発表された新規失業保険の申請件数が市場予想を上回った。労働市場の緩和を示唆する内容だったため、米利下げ観測が台頭。円買い・ドル売りの流れが一時的に進んだ。
 一方、その後は売り買いが交錯。根強いインフレにより金利の高止まりが当面続くとの見方から、日米金利差に着目した円売り・ドル買いの地合いが維持されたことが背景にある。
 日本の通貨当局による円買い・ドル売りの為替介入に対する警戒感は依然としてくすぶっている。市場参加者は「1ドル=160円近辺だったときほどの緊迫感はないものの、いつ行われるか分からない」(邦銀)と指摘した。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0776~0786ドル(前日午後5時は1.0743~0753ドル)、対円では同167円54~64銭(同167円16~26銭)と、38銭の円安・ユーロ高。

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