〔NY金〕3日ぶり反発、2340.30ドル(9日) 2024年05月10日 04時14分

 【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利下げ観測を背景とした買いが入り、3日ぶりに反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比18.00ドル(0.78%)高の1オンス=2340.30ドル。
 米労働省が9日発表した新規の失業保険申請(季節調整済み)は、4日までの1週間で前週比2万2000件増の23万1000件となり、2週連続の悪化となった。労働市場の沈静化が示唆されたことで、市場ではFRBが年内にも利下げに踏み切るとの期待が改めて強まった。外国為替市場では対ユーロでドル安が進み、ドル建てで取引される金の割安感から買いが広がった。
 市場の関心は15日に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)に向いている。

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