〔東京外為〕ドル、155円台後半=材料乏しく、もみ合い(9日午後3時) 2024年05月09日 15時03分

 9日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、手掛かり材料に乏しく、1ドル=155円台半ばを中心にもみ合った。午後3時現在は、155円62~62銭と前日(午後5時、155円32~33銭)比30銭のドル高・円安。
 午前は、日銀の4月の金融政策決定会合「主な意見」が公表され、「今後、見通しの確度の高まりに合わせて、適時適切に政策金利を引き上げていくことが必要である」などと議論されていたことが明らかになると、155円10銭台に下落した。その後は、時間外取引での米長期金利上昇や国内輸入企業の買いを受けて、155円60銭台へ切り返した。
 午後は、新規の材料が見当たらない中、155円50~60銭台で一進一退だった。
 ドル円は「主な意見」で下落したものの、その後は再びドル買い・円売りに反転。市場関係者は「日銀の追加利上げはハードルが高く、日米金利差は開いた状態が続くとの見方が根強い」(FX会社)と話す。もっとも、介入警戒感から上値追いにも慎重で「155円台半ばが居心地の良い水準」(外為仲介業者)となっている。
 ユーロは正午に比べ対円、対ドルでもみ合い。午後3時現在は、1ユーロ=167円20~21銭(前日午後5時、166円77~79銭)、対ドルでは1.0743~0743ドル(同1.0738~0738ドル)。

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