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〔米株式〕NYダウ続伸、163ドル高=ナスダックは安い(19日午前) 2024年04月19日 23時22分

 【ニューヨーク時事】週末19日午前のニューヨーク株式市場は、イスラエルによる対イラン報復攻撃が限定的な内容にとどまったとの見方から買いが先行し、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比163.12ドル高の3万7938.50ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は70.17ポイント安の1万5531.33。
 米メディアは、イスラエルが19日、イランへの報復攻撃に踏み切ったと報道した。イランのメディアによると、中部イスファハン軍事施設近くで複数の爆発音が聞こえたが、軍高官は「被害はない」と主張。国際原子力機関(IAEA)も核施設に被害はないと明らかにした。イスラエルによる報復攻撃が限定的にとどまったとの受け止め方から中東情勢の悪化に対する過度の懸念が和らぎ、米株の買い安心感につながった。
 アメリカン・エキスプレスが19日発表した2024年1~3月期決算は増収増益となった。景気後退への懸念が和らぐ中、カード利用が好調に推移した。調整後1株当たり利益は市場予想を上回ったことなどが好感され上伸。同日に決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は1株利益が予想を上回ったものの、減収となったことが嫌気され、マイナス圏で推移している。
 一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らによる利下げに慎重な発言が相次ぐ中、利下げ実施時期が後ずれするとの観測は根強く、相場の上値は重い。
 個別銘柄では、ダウ30種構成銘柄ではシェブロン、キャタピラーなどの上げが目立つ一方、アップルやインテルなどのハイテク関連銘柄が安い。ネットフリックスが前日夕方発表した24年1~3月期決算は堅調だったものの、通期の売上高見通しが失望感を誘い、売り込まれている。