〔米株式〕NYダウ大幅続伸、一時600ドル超高=ナスダックも高い(26日午前) 2024年07月26日 23時42分

 【ニューヨーク時事】週末26日午前のニューヨーク株式相場は、米国のインフレ鈍化を示す経済指標の発表を受け、早期利下げ期待が強まり、大幅続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は一時、前日終値比で600ドルを超えた。ダウは午前10時20分現在、510.75ドル高の4万0445.82ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は109.71ポイント高の1万7291.43。
 米商務省が朝方発表した6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇と、伸び率は前月(2.6%)から小幅低下し、市場予想と一致。インフレの鈍化基調を確認する結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げに動くとの観測が改めて台頭。市場では、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%利下げが決定されるとの期待が強まっている。
 米ミシガン大学が発表した消費者調査によると、7月の景況感指数(確報値)は66.4と、暫定値および市場予想(ともに66.0)を上回ったが、市場の反応は限定的だった。
 個別銘柄では、スリーエム(3M)が15%超急伸し、ダウ平均の上げを先導。堅調な四半期決算に加え、通期の業績見通し引き上げをはやして買い進まれている。一方、持続血糖測定(CGM)器などを手掛ける米医療機器メーカー、デクスコムは業績見通し引き下げが嫌気され、40%超急落している。

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