〔NY石油〕WTI反落、77ドル台(26日午前) 2024年07月26日 23時21分

 【ニューヨーク時事】週末26日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、世界最大の石油輸入国である中国のエネルギー需要の先細り懸念などを背景に、反落している。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前9時15分現在、前日清算値(終値に相当)比0.62ドル安の1バレル=77.66ドル。
 最近の一部報道によると、6月の中国の石油需要が鈍化。また、ガソリンとディーゼルの需要鈍化で同国の2024年下半期の石油製品の消費が落ち込む可能性がある。中国の景気減速懸念が広がる中、同国の石油需要減退への警戒感がくすぶっており、売りが先行している。
 中東情勢の緊張緩和への期待も相場の重し。オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3国首脳は26日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める共同声明を公表した。
 一方、米商務省が朝方発表した6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇し、市場予想(ロイター通信調べ)と一致。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年同月比2.6%上昇し、市場予想の2.5%上昇を上回った。相場の反応は今のところ限られている。

注目ニュース