海運3社、大幅減益=コンテナ船運賃下落―24年3月期 2024年05月08日 17時43分

 日本郵船など海運大手3社の2024年3月期連結決算が8日、出そろった。3社の純利益は過去最高を記録した23年3月期から一転、前期比6~8割減に落ち込んだ。コロナ禍による物流混乱に伴う運賃高騰が落ち着き、相次ぐ新造船完成でコンテナ船運賃が下がり、利益を押し下げた。
 純利益は、日本郵船が77.4%減の2286億円、商船三井が67.1%減の2616億円、川崎汽船が84.9%減の1047億円だった。3社が共同出資するコンテナ船運営会社の利益は9割超減少した。
 25年3月期連結純利益は、日本郵船と川崎汽船が増益、商船三井は減益を見込む。イエメンの武装組織フーシ派による商船への攻撃を受け、3社は紅海での運航を見合わせている。日本郵船の曽我貴也社長は8日の記者会見で、「9月末まで通れないだろう」と述べた上で、事態長期化への懸念を示した。 

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