〔米株式〕NYダウ続伸、82ドル高=ナスダックはもみ合い(7日午前) 2024年05月07日 23時26分

 【ニューヨーク時事】7日午前のニューヨーク株式相場は、米長期金利の低下を眺めて買いが先行し、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比82.25ドル高の3万8934.52ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は15.30ポイント安の1万6333.95。
 前週末3日に公表された4月の米雇用統計で労働市場の過熱感の後退が示唆されたことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げするとの観測が再浮上。早ければ9月の連邦公開市場委員会(FOMC)にも利下げが開始されるとの期待が広がる中、米長期金利の指標である10年債利回りがこの日、4.45%を下回る水準まで低下し、株の買い地合いを支援。この日は、ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁の講演での発言が注目されている。
 米主要企業の四半期決算発表が本格化。ウォルト・ディズニーが7日朝発表した2024年1~3月期(第2四半期)決算は、傘下のインド事業の譲渡に伴う計約20億ドルの減損処理を背景に、純損益が赤字に転落。動画配信事業を含むエンターテインメントの減収などで売上高は市場予想を下回り、株価は8%余り下落。ダウ平均を下押しした。
 個別銘柄では、キャタピラー、ウォルマートなどが1%超高と堅調。アップルも1%上伸している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、アップルがデータセンターで人工知能(AI)ソフトウエアを稼働させるため、独自の半導体開発を進めているとの報じた。一方、エヌビディアは2%超安で推移している。

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