製造業景況感、4期ぶり悪化=車生産停止、関連業種に影響―非製造業は改善続く・3月日銀短観 2024年04月01日

 日銀が1日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス11と、昨年12月の前回調査のプラス13から2ポイント悪化した。悪化は4四半期ぶり。ダイハツ工業などの認証不正で自動車の生産・出荷が停止し、関連業種で広く景況感が悪化した。一方、大企業非製造業は2ポイント改善のプラス34と、1991年8月調査以来、32年7カ月ぶりの高水準。訪日外国人の消費がけん引し、8期連続で改善した。先行きは大企業製造業がプラス10、非製造業はプラス27と悪化を見込む。
 DIは、業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いて算出した。日銀は今回から調査対象企業を見直した新基準を適用し、比較のために再集計した前回調査の指数を参考数値として公表した。調査期間は2月27日から3月29日。 

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