金沢-敦賀間が延伸開業=沿線で式典、応援割も開始―「復興の原動力に」・北陸新幹線 2024年03月16日

 北陸新幹線の金沢―敦賀間(約125キロ)が16日、延伸開業した。福井、石川両県の沿線各駅では出発式や開業記念イベントが開かれ、一番列車が走行。能登半島地震の被災地を支援する「北陸応援割」も同日開始され、対象となる4県の復興を観光面から後押しする。
 敦賀駅での開業式にはJR西日本の長谷川一明社長らが出席。福井県の杉本達治知事は「新幹線を生かして敦賀をさらに発展させていく」と話し、斉藤鉄夫国土交通相は「地震からの復旧復興の原動力となれば」と語った。
 出発式では、上島豊敏敦賀駅長と俳優の中条あやみさんが「出発進行」と合図を送り、午前6時11分に一番列車「かがやき502号」が東京へ向けて発車した。東京、金沢からも午前6時台に上下の一番列車が出発。JR西によると、福井、石川両県の沿線各駅での出発式の来場者数は計約2750人という。
 延伸区間は最速41分で、東京―敦賀は同3時間8分(50分短縮)、福井までは同2時間51分(36分短縮)となった。並行在来線の運行はJRから第三セクターに移管。関西や中京圏から金沢などに向かう乗客は、敦賀で乗り換えとなった。
 北陸応援割は4月26日までの宿泊が対象で、1人1泊2万円を上限に、旅行代金の半額を割り引く。期間中でも予算がなくなり次第、終了する。 

その他の写真

北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、東京に向け敦賀駅を出発する「かがやき」の一番列車=16日午前、福井県敦賀市
北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、東京に向け敦賀駅を出発する「かがやき」の一番列車=16日午前、福井県敦賀市
北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、一番列車出発前にテープカットする斉藤鉄夫国交相(中央)ら関係者=16日午前、福井県敦賀市
北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、一番列車出発前にテープカットする斉藤鉄夫国交相(中央)ら関係者=16日午前、福井県敦賀市
北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、出発式であいさつする俳優の中条あやみさん=16日午前、福井県敦賀市
北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、出発式であいさつする俳優の中条あやみさん=16日午前、福井県敦賀市

特集、解説記事