大手と中小、格差拡大=24年春闘賃上げ率―連合第1回集計 2024年03月15日

 連合が15日発表した2024年春闘の第1回の回答集計結果では、大手企業と中小企業で賃上げ率の格差が拡大した。労働組合からの要求に対して満額や要求を上回る回答が続出した大手に対し、中小では人件費の価格転嫁の遅れなどから、賃上げの原資確保に苦戦。厳しい交渉を強いられている姿が浮き彫りになった。
 24年春闘の連合集計によると、定期昇給と基本給を底上げするベースアップを合わせた賃上げ率は、組合員1000人以上で5.30%。一方、300人未満では4.42%で、差は0.88ポイントだった。23年の第1回集計での差は0.35ポイントで、大手、中小とも賃上げ率は向上しているものの、その開きが大きくなった。 

特集、解説記事