印、商都で週末封鎖措置=経済活動維持で苦肉の策 2021年04月05日

 【ニューデリー時事】インドで新型コロナウイルス感染者が3月中旬から急増し、1日の感染者数が昨年9月の「第1波」のピーク時を超えた。商都ムンバイを抱え、新規感染者が特に多い西部マハラシュトラ州当局は毎週金曜午後8時~翌月曜午前7時、州内を封鎖すると発表した。平日も5人以上で集まることを禁じる。
 インド政府の5日の発表によると、この日午前8時までの24時間の新規感染者数は10万3558人で、過去最多の昨年9月中旬の9万7894人を上回った。このうち半数近くがマハラシュトラ州に集中している。州では、二つの変異株の特徴を併せ持つ「二重変異ウイルス」が見つかっている。
 タイムズ・オブ・インディア紙が州当局者の声として伝えたところによると、州内ではマスクを着用する人が減少している。
 一方、民放NDTVは、州の措置に関し「生産工程(稼働)や建設工事は許可される」と報じた。州内にはムンバイのほか、自動車製造などの拠点都市プネもある。州当局の一連の規制措置は、回復途上にある経済活動をできるだけ制限したくない苦肉の策とも言える。 

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4日、コロナ禍にもかかわらず、にぎわうインドの商都ムンバイの浜辺(AFP時事)
4日、コロナ禍にもかかわらず、にぎわうインドの商都ムンバイの浜辺(AFP時事)
繁華街に設けられた会場で、義務化された新型コロナウイルス検査を受けるインド市民=3日、ムンバイ(AFP時事)
繁華街に設けられた会場で、義務化された新型コロナウイルス検査を受けるインド市民=3日、ムンバイ(AFP時事)

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