資金供給量、643兆円=9年連続最高―20年度末・日銀 2021年04月02日

 日銀は2日、市中に出回る現金と金融機関が日銀に預ける当座預金を合わせたマネタリーベース(資金供給量)の2020年度末の残高が、前年度末比26.2%増の643兆6096億円だったと発表した。日銀の大規模な金融緩和を背景に、9年連続で過去最高を更新した。
 黒田東彦総裁が異次元緩和を始めた13年4月からの8年間で、約4.4倍に拡大した計算になる。
 新型コロナウイルス感染拡大を受け、足元では企業の資金繰り支援を後押しする大規模緩和の強化により、資金供給量が大きく増加している。
 年度末残高の主な内訳は、銀行券(紙幣)が5.8%増の116兆117億円。日銀当座預金は32.2%増の522兆5703億円となり、初めて500兆円を突破した。 

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