「沈黙は共犯」差別撲滅訴え=バイデン氏、銃撃の米南部訪問 2021年03月20日

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は19日、アジア系女性6人を含む8人が犠牲となる銃撃事件が発生した南部ジョージア州アトランタを訪問した。急増するアジア系市民への憎悪犯罪について「沈黙すれば共犯だ。われわれは声を上げ、行動しなければならない」と述べ、差別の撲滅を訴えた。
 バイデン氏はアトランタでアジア系米国人と約1時間会談。その後の演説では、新型コロナウイルスの流行以降、アジア系市民が憎悪犯罪の標的になってきたことに触れ「彼らは(コロナの)責任と罪を負わされ、言葉と暴力で攻撃され、殺された」と指摘。憎悪と人種差別に立ち向かうことが「米国を一つにまとめる価値」であるべきだと主張した。 

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19日、ハリス副大統領(左)と共にアトランタを訪れ、演説するバイデン米大統領(AFP時事)
19日、ハリス副大統領(左)と共にアトランタを訪れ、演説するバイデン米大統領(AFP時事)

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