財務省が８日発表した１月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は、前年同月比２．３％減の６４６８億円の黒字となった。５カ月ぶりのマイナス。新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外子会社の売り上げ不振などで企業が受け取る配当金が減少。旅行収支の落ち込みも響いた。
企業が海外から受け取る配当や利子収入などを示す第１次所得収支は、２２．１％減の１兆４６６６億円の黒字となった。
輸送や旅行などのサービス収支は、４８０９億円の赤字（前年同月は１４２２億円の赤字）。コロナ禍で訪日外国人旅行者数が前年同月を大きく下回っており、旅行収支は９１．６％減の２５０億円の黒字だった。
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