首都圏でも百貨店閉店=三越恵比寿とそごう川口 2021年02月28日

 苦戦が続く百貨店業界で、首都圏の店舗にも閉店の波が及んできた。1994年にオープンした三越恵比寿店(東京都渋谷区)と91年開業のそごう川口店(埼玉県川口市)が28日閉店し、四半世紀余りの営業に幕を下ろした。
 三越恵比寿店とそごう川口店は、商圏が重なる駅ビルや近隣のショッピングセンターなどとの競争が激化。売上高はピーク時と比べ、三越恵比寿店が半分、そごう川口店は4割まで落ち込んだ。そごう川口店はこのところ営業赤字が続いていた。
 最終営業日には多くの客が訪れた。三越恵比寿店に開業当初からよく来ていたという女性(77)は「食品など良い品質の商品がそろっていて便利だった」と名残を惜しんだ。そごう川口店の女性客(60)は「ランドセルを買ったり、家族でよく来たりした思い出のお店だ」と話した。 

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三越恵比寿店の閉店セレモニー=28日午後、東京都渋谷区
三越恵比寿店の閉店セレモニー=28日午後、東京都渋谷区
営業を終了したそごう川口店=28日午後、埼玉県川口市
営業を終了したそごう川口店=28日午後、埼玉県川口市

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