曙ブレーキ、検査不正11万件=20年前から数値改ざん 2021年02月16日

 曙ブレーキ工業は16日、自動車用ブレーキなど4製品の社内検査で不正があったと発表した。2001年1月から確認され、不正件数は約11万4000件に上る。法令には違反しておらず、製品の性能にも問題はないとしている。ただ、安全性に直結するブレーキで検査数値の改ざんなどが常態化していたことは、日本の主要産業である自動車業界のイメージ悪化につながりかねない。
 同社は完成車メーカー10社に不正な検査を行った製品を納入していた。宮地康弘社長はオンラインで記者会見し「決してあってはならないこと。再発防止に全力で取り組む」と陳謝した。 

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16日、製品検査の不正が発覚し、オンラインで謝罪記者会見する曙ブレーキ工業の宮地康弘社長(中央)ら
16日、製品検査の不正が発覚し、オンラインで謝罪記者会見する曙ブレーキ工業の宮地康弘社長(中央)ら

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