相場の主役、様変わり=銀行から車、ITに―株価3万円台 2021年02月15日

 15日の東京株式市場では、日経平均株価が30年6カ月ぶりに3万円の大台に乗せた。かつて時価総額の上位は大手銀行株が占めていたが、近年は自動車やIT関連企業などが並び、市場の主役は様変わりしている。
 野村証券によると、1989年末の東証1部の時価総額ランキング首位は、日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)だった。このほか上位には富士銀行(同)、住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ)など大手銀の名前がずらりと並ぶ。バブル経済に沸き、不動産などを担保に融資を伸ばした銀行業界の勢いが時価総額にも表れていた。
 一方、15日の時価総額トップはトヨタ自動車。日本を代表する自動車会社で、海外投資家からも高い注目を集める。インターネットの普及などIT時代を映し、ソフトバンクグループが2位、ソニーが3位。幅広い世代に人気のファッションブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングも上位に入っている。 

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