東京株、30年半ぶり高値=米経済対策期待で2万9000円 2021年02月08日

 週明け8日の東京株式市場は、米国の経済対策への期待を背景に買いが広がった。日経平均株価の終値は、前週末比609円31銭高の2万9388円50銭となった。2万9000円台で終わったのは、1990年8月以来30年半ぶり。
 米国で5日に発表された1月の米雇用統計は雇用者数の伸びが予想を下回ったが、「経済指標の弱さが積極的な経済対策を促すとの観測が広がった」(銀行系証券)といい、米株式市場では買いが優勢となった。
 これを受け、8日の東京市場では経済対策による景気回復の恩恵を受けやすい鉄鋼株などを中心に幅広く買われた。「決算発表で業績予想の上方修正が目立つことも先高感につながった」(中堅証券)という。 

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30年半ぶりの高水準となる2万9000円台で取引を終えた日経平均株価を示すボード=8日午後、東京都中央区
30年半ぶりの高水準となる2万9000円台で取引を終えた日経平均株価を示すボード=8日午後、東京都中央区

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