楽天携帯、２０ギガ１９８０円＝１ギガまで無料、大手３社に対抗 2021年01月29日
楽天は２９日、携帯電話のデータ使用量が月２０ギガバイト以下の場合、使用量に応じて料金が段階的に安くなる新プランを発表した。使用量が１ギガバイトまでは無料。２０ギガバイトの場合も１９８０円（税別、以下同）となり、菅政権による携帯料金引き下げ要請に応じてＮＴＴドコモなど大手３社が３月に始める新プランを１０００円程度下回る。価格競争が一段と激化しそうだ。
新プランは４月１日に提供を始め、既存の利用者にも自動適用する。
楽天は昨年４月、携帯電話事業に本格参入し、データ使用量が原則無制限で月額２９８０円のプランを提供している。新プランではデータ使用量に応じ月額料金が変動する。月間使用量が１ギガバイト以下は無料とし、１ギガバイト超３ギガバイト以下は９８０円、３ギガバイト超２０ギガバイト以下は１９８０円に引き下げる。２０ギガバイトを超えた場合は現行の無制限２９８０円を据え置く。
国内通話は専用アプリを使えば一部を除き無料となる。ただ、アプリを利用しない場合は３０秒ごとに２０円かかる。
楽天は昨年４月の本格参入に合わせ、先着３００万人まで２９８０円を１年間無料とするキャンペーンを実施している。しかし、これまでの契約申し込みは２２０万件にとどまっている。
三木谷浩史会長兼社長は２９日、東京都内で開いた発表会で「携帯業界の常識をひっくり返す」と強調。その上で、「あらゆる人に安価で高速で品質の良いネットワークを提供する」と利用者拡大に自信を示した。
携帯料金をめぐっては、ドコモとソフトバンクがデータ使用量２０ギガバイトで１回５分までの無料通話を含め月額２９８０円のプランを発表。ＫＤＤＩ（ａｕ）は無料通話を含まない２４８０円のプランを打ち出している。
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