20年消費者物価、0.2%下落=GoTo影響、12月は10年ぶり下げ幅 2021年01月22日

 総務省が22日発表した2020年平均の全国消費者物価指数(15年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が101.5となり、前年比0.2%下落した。同時に発表された20年12月の同指数は前年同月比1.0%低下し、5カ月連続のマイナス。下げ幅は10年9月(1.1%)以来、10年3カ月ぶりの大きさだった。
 20年通年では、年初からの原油安に加え、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ観光需要の政府支援策「Go To トラベル」による宿泊料低下を要因に、16年(0.3%下落)以来4年ぶりにマイナスとなった。
 原油価格下落が反映された電気代が前年比3.5%、ガソリン代は6.3%、いずれも下落。訪日客激減やコロナ下の需要低迷に、現在は停止されている「Go To」の料金補助が加わり、宿泊料は16.7%の大幅減となった。19年10月の消費税増税に伴い導入された幼児教育・保育無償化の影響もあった。 

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