昨年のスーパー売上高、5年ぶり増=巣ごもりで食品好調 2021年01月21日

 日本チェーンストア協会が21日発表した2020年のスーパー売上高は12兆7597億円となり、既存店ベースでは前年比0.9%増と5年ぶりのプラスとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛で「巣ごもり需要」が高まり、食料品の販売が好調だった。
 部門別では、全体の約7割を占める食料品が4.7%増。コロナの感染が拡大した20年2月以降、前年を上回り続けた。
 一方、衣料品は16.9%減と29年連続のマイナス。在宅勤務の広がりや外出を控える動きが響き、スーツなどビジネス向けを中心に需要が落ち込んで過去最大の下げ幅となった。住宅関連品は、マスクなど衛生用品は好調だったが、旅行用品などが苦戦し、1.1%減と9年連続のマイナスだった。 

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