東京株、5連騰=景気期待で一時500円高 2021年01月14日

 14日の東京株式市場は景気回復期待を背景に買いが優勢となった。日経平均株価は前日比241円67銭高の2万8698円26銭と5営業日続伸して終わり、1990年8月以来の高値を連日で更新した。上げ幅が一時500円を超える場面もあった。
 この日発表された昨年11月の機械受注が事前予想に反して前月比で増加。企業の設備投資の回復が確認され、投資家心理が上向いた。「世界的な半導体需給の逼迫(ひっぱく)も追い風となった」(大手証券)という。
 米国のバイデン次期大統領が打ち出す追加経済対策への思惑から、この日も海外投資家による買いが続いた。東証1部の売買代金は3兆円を超えるなど取引は活況だった。
 ただ、株式市場では最近の急速な上昇に対する警戒感も強く、取引終了時刻にかけて株価は上げ幅を縮めた。市場関係者は「連騰による過熱感がくすぶっており、しばらくは調整含みの不安定な値動きになりやすい」(中堅証券)と話していた。 

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1990年8月以来の高値を更新した日経平均株価の終値を示す電光ボード=14日午後、東京都中央区
1990年8月以来の高値を更新した日経平均株価の終値を示す電光ボード=14日午後、東京都中央区

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