失業率改善、4カ月ぶり2%台=求人倍率回復も警戒 2020年12月25日

 総務省が25日発表した労働力調査によると、11月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント低下の2.9%と改善した。2%台は4カ月ぶり。夏場以降の経済活動再開を受けて求人が持ち直し、再就職が進んだが、最近の新型コロナウイルス感染急拡大で先行きには警戒感が残る。
 厚生労働省が同日発表した11月の有効求人倍率(同)は前月比0.02ポイント上昇の1.06倍で、2カ月連続で改善した。春に落ち込んだ企業の求人数が回復基調にある。ただ、両省の担当者とも「先月以降、感染者数が増えており、現時点で底打ちと言えない」と指摘した。 

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