消費が「足踏み」=コロナ感染急拡大、景気に不透明感―12月の月例経済報告 2020年12月22日

 政府は22日公表した12月の月例経済報告で景気の全体判断を「持ち直しの動きが見られる」に5カ月連続で据え置いた。一方で新型コロナウイルス感染急拡大の影響を受け、内需の柱である個人消費を「一部に足踏みも見られるが、総じて見れば持ち直している」と9月以来3カ月ぶりに下方修正。4、5月を底にした景気回復の動きに不透明感が強まっている。
 景気の先行きについては「持ち直しの動きが続くことが期待される」との見方を維持。しかし、政府の観光支援策「Go To トラベル」の年末年始の全国一斉停止や、飲食店への営業時間短縮要請の広がりなど「社会経済活動への影響が内外経済を下振れさせるリスクに十分注意する必要がある」と強い警戒感を示した。 

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月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む菅義偉首相(左から2人目)。左端は西村康稔経済財政担当相=22日午後、首相官邸
月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む菅義偉首相(左から2人目)。左端は西村康稔経済財政担当相=22日午後、首相官邸

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