ソフトバンク値下げ追随=20ギガ2980円―プラン乱立で分かりにくく 2020年12月22日

 ソフトバンクは22日、データ通信容量20ギガバイトで月額2980円(税別)の新たな携帯電話料金プランを公表し、値下げで先行するNTTドコモに追随した。年明けにはKDDIも値下げの具体策を示す。菅政権の値下げ要請を受けたものだが、料金プランが乱立し、利用者には一目では分かりにくい。
 ソフトバンクの新プランは、傘下の格安スマートフォン会社「LINEモバイル」(東京)を吸収合併した上で、オンライン手続きに特化した新ブランドとする。来年3月から始めるサービスの価格はドコモの新プラン「アハモ」と同じ20ギガバイト・月2980円に設定した。
 主力ブランド「ソフトバンク」では、従来の通信規格「4G」と次世代通信規格「5G」ともに、容量無制限のプランを6580円で提供。現行の50ギガバイトプランと比べると、最大1900円の値下げとなる。
 格安ブランド「ワイモバイル」では4Gと5G共通の価格とし、来年2月から3ギガバイト・1980円、10ギガバイト・2980円、20ギガバイト・3780円とする。10月に発表し、今月導入予定だった値下げプランは取りやめる。
 ブランド間の移行手数料は無料。新プランを発表した榛葉淳ソフトバンク副社長は「(ニーズに)合ったものをお選びいただきたい」と語った。
 10月に格安ブランド「UQモバイル」で20ギガバイト・3980円のプランを発表したKDDIは、ドコモへの対抗策を検討中。ソフトバンクも「常に(他社を)ウオッチしながら、いろいろな選択肢の中から判断する」(榛葉氏)という。 

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新料金プランを発表するソフトバンクの榛葉淳副社長=22日午前、東京都港区(同社提供)
新料金プランを発表するソフトバンクの榛葉淳副社長=22日午前、東京都港区(同社提供)

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