11月消費者物価、0.9%減=GoTo影響、10年2カ月ぶり下落幅 2020年12月18日

 総務省が18日発表した11月の全国消費者物価指数(2015年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が101.2となり、前年同月比0.9%下落した。マイナスは4カ月連続で、デフレが深刻化していた10年9月(1.1%減)以来、10年2カ月ぶりの落ち込み幅だった。政府の観光支援策「Go To トラベル」が適用された宿泊料の大幅な下落に加え、電気・ガス代の低下も影響した。
 宿泊料は34.4%下がり、前月(37.1%減)に続きマイナス幅が大きかった。年初からの原油安を反映した電気代が7.3%、都市ガス代も7.1%それぞれ低下。昨年10月の消費税増税に伴う物価押し上げ効果が剥落したことも要因で、Go Toの影響を差し引いた同指数は0.5%の下落だった。
 一方、携帯電話の通信料は2.7%上昇。今年10月の増税に伴う値上げでたばこは10.2%上がった。
 生鮮食品を含む全体の総合指数も0.9%低下し、生鮮食品とエネルギーを除く同指数は0.3%のマイナスだった。 

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