10月の機械受注、17.1%増=伸び率最大で「下げ止まり」 2020年12月09日

 内閣府が9日発表した2020年10月の機械受注統計(季節調整値)によると、企業の設備投資の先行指標となる民間需要(変動の大きい船舶・電力を除く)の受注額は前月比17.1%増の8425億円だった。2カ月ぶりのプラス。伸び率は比較可能な05年4月以降で最大となった。
 受注額も、新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が発令される前の20年3月(8547億円)の水準にまで回復した。内閣府は基調判断を「下げ止まりつつある」から「下げ止まっている」へと2カ月ぶりに上方修正した。
 ただ、新型コロナ感染が再拡大する中、先行き不透明感は強まっている。内閣府は「(機械受注は)振れ幅が大きい統計のため、このまま持ち直しの動きに移行するかは今後を注視したい」としている。 

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