携帯大手が値下げ競争=ドコモ、大容量で2980円―格安ブランドに初参入 2020年12月02日

 携帯電話大手による値下げ競争が本格化する。NTTドコモは通信料金引き下げの具体策を3日に発表する。同社初の格安ブランドを設け、データ通信量が月20ギガバイトの大容量プランを2980円(税別)で提供する方向。既に割安プランを発表したKDDI(au)とソフトバンクよりも低料金となる。主力のドコモブランドの料金体系も見直し、実質的な値下げに踏み切る。
 菅義偉政権による値下げ要請に各社が応じる形だ。大容量で月2980円のプランは、値下げが進んでいる欧州並みの料金水準となり、消費者の負担軽減につながる。
 ドコモの新しい格安ブランドはインターネットで手続きが完結するようにし、コストを抑える。来春の提供を目指す。また、ドコモブランドから新ブランドに乗り換える際の契約解除料など各種手数料は徴収しない。
 KDDIとソフトバンクはそれぞれの格安ブランドで20ギガバイトのプランを4000円前後で提供する計画を公表済み。ドコモの格安ブランドの方が安く、先行2社は追随を迫られそうだ。楽天は通信量無制限で2980円のサービスを提供しているが、ドコモの新戦略で顧客獲得に影響が出る公算が大きい。 

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