失業率、3年5カ月ぶり高水準=3.1%、求人倍率は改善―10月 2020年12月01日

 総務省が1日発表した労働力調査によると、10月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント上昇の3.1%だった。2カ月ぶりの悪化で、2017年5月以来3年5カ月ぶりの水準に上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済低迷が続く中、失業者の増加が止まらない状況だ。
 一方、厚生労働省が同日発表した10月の有効求人倍率(同)は、前月比0.01ポイント上昇の1.04倍で、小幅ながら19年4月以来1年6カ月ぶりに改善した。
 労働力調査によると、完全失業者数は前月比8万人増の214万人で、16年4月以来の高水準。内訳を見ると、自己都合の離職が9万人増の83万人と最も多く、雇用契約の満了や解雇を含む「非自発的な離職」も4万人増の69万人だった。 

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