7~9月期GDP、最大の21.4%増=10月以降は減速も―コロナ第3波を警戒 2020年11月16日

 内閣府が16日発表した2020年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比5.0%増、この成長が1年続いた場合の年率換算で21.4%増となった。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ4~6月期の反動で個人消費や輸出が増えたためだが、コロナ第3波への警戒感は強く、10月以降は減速する可能性がある。
 7~9月期の実質GDP成長率は比較可能な1980年以降で最大。戦後最大のマイナス成長だった4~6月期(年率28.8%減)から、4四半期(1年)ぶりにプラス成長に転じたものの、持続的な景気回復軌道への復帰は容易ではない。 

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