東京株、514円高=バイデン氏勝利で2万5000円に迫る 2020年11月09日

 週明け9日の東京株式市場は、米大統領選でバイデン前副大統領の勝利が確実となったことを受けて、買いが広がった。5営業日連続の上伸で、日経平均株価の上げ幅は一時600円を超え、2万5000円に迫った。終値は前週末比514円61銭高の2万4839円84銭となり、1991年11月以来約29年ぶりの高値だった。
 バイデン氏は前週末の演説で、大統領選での勝利を宣言。トランプ大統領は法廷闘争の構えを見せているが、9日の株式市場ではバイデン氏の勝利は覆らないとの見方が広がった。「政治的な不透明感から様子見を続けてきた国内外の機関投資家が買い姿勢を強めた」(銀行系証券)という。
 投資家心理が上向く中、前週末の決算発表で業績の改善が確認された銘柄が買いを集めた。米次期政権が財政支出を伴う経済対策を強化するとの思惑から、自動車や機械、非鉄金属など景気に業績が影響されやすい業種が大きく上昇した。 

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500円以上値上がりした日経平均株価の終値を示す電光ボード=9日午後、東京・八重洲
500円以上値上がりした日経平均株価の終値を示す電光ボード=9日午後、東京・八重洲

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