上院多数派めぐり激戦=下院は民主過半数維持―米議会選 2020年11月04日

 【ワシントン時事】3日の米大統領選と同時に行われた連邦議会選は4日、開票作業が続いた。野党民主党が6年ぶりとなる上院(定数100)での過半数奪取に攻勢をかけたのに対し、与党共和党も民主党現職の議席を奪い返すなど激戦となった。米メディアによると、下院(定数435)では民主党が多数派維持を確実にした。
 上院は外交や人事承認などに権限を持ち、政権運営に大きな影響力を持つ。現有勢力は共和党53に対し、民主党47(無所属2を含む)。今回改選対象となった35議席中、改選数の多い共和党(23議席)は「守りの選挙」を強いられた。米メディアによると、4日朝(日本時間同日夜)時点で、民主、共和両党とも47議席を確保した。
 民主党はコロラド、アリゾナ両州で共和党から議席を奪取。共和党は民主党からアラバマ州を奪還した上、テネシー、テキサス両州など南部を中心に議席を維持した。 

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