米大統領選、激戦州で競る=トランプ氏とバイデン氏―開票進む・期日前1億人超 2020年11月04日

 【ワシントン時事】米大統領選は3日、全米各地で開票が進んだ。共和党のドナルド・トランプ大統領(74)と民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は勝敗を左右する激戦州で競り合っている。新型コロナウイルスの感染拡大や人種対立で社会と経済が深い傷を負う中、トランプ氏が推し進めてきた「米国第一主義」に有権者の審判が下される。
 選挙戦は、世論調査で劣勢だったトランプ氏が南部の激戦州で堅調に戦っている。郵便投票を含む期日前投票は1億人を超え、処理に時間がかかるため、勝者判明は4日未明(日本時間4日夕)以降に持ち越される見通し。
 焦点は4年前の大統領選でトランプ氏が制した激戦州の行方だ。米紙ニューヨーク・タイムズなどの集計によると、南部フロリダは開票率94%の段階でトランプ氏がバイデン氏を3.5ポイントリード。南部ノースカロライナは開票89%時点で、トランプ氏が0.8ポイント上回る。
 一方、バイデン氏は西部アリゾナで8.7ポイント先行。トランプ氏が奪還を狙ったニューハンプシャーなど東部の地盤で確実に勝利を重ねた。
 トランプ氏は南部など15州で勝利を確実にし、選挙人98人を獲得。バイデン氏は13州と首都ワシントンを制し、選挙人135人に到達した。鍵を握る東部ペンシルベニア、中西部ミシガン、ウィスコンシンのラストベルト(さび付いた工業地帯)3州では、大半の開票が残されている。 

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3日、米ペンシルベニア州フィラデルフィアで、支持者に語りかけるバイデン前副大統領(AFP時事)
3日、米ペンシルベニア州フィラデルフィアで、支持者に語りかけるバイデン前副大統領(AFP時事)
3日、米バージニア州アーリントンの選挙対策本部を訪れたトランプ大統領(AFP時事)
3日、米バージニア州アーリントンの選挙対策本部を訪れたトランプ大統領(AFP時事)

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