7~9月期GDP、18%成長=回復は力強さ欠く―民間12社予測 2020年11月02日

 民間シンクタンク12社による2020年7~9月期実質GDP(国内総生産)速報値の予測が2日、出そろった。平均値は前期比4.3%増、年率換算で18.4%増と4四半期ぶりのプラス成長を見込む。ただ、新型コロナウイルス感染拡大で4~6月期に戦後最悪となった落ち込みの半分程度しか取り戻せず、回復の勢いは力強さを欠いている。
 内閣府は16日に7~9月期GDP速報値を公表する。民間は、28.1%減となった4~6月期の反動で7~9月期の成長率が比較可能な1980年以降、最も高い伸びになると見込む。
 しかし、経済活動の本格回復は遅れており、実質GDPの水準はコロナ前には届かない。4~6月期は年率換算で前期比41兆円減少の484兆円となったが、7~9月期はそのうち20兆円程度の戻りにとどまると予想されている。 

特集、解説記事