米GDP、33.1%増=コロナ反動、伸び過去最大―7~9月期 2020年10月29日

 【ワシントン時事】米商務省が29日発表した2020年7~9月期の実質GDP(国内総生産、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比33.1%増となった。新型コロナウイルスの感染拡大で急激に落ち込んだ消費が持ち直し、伸びは比較可能な1947年以降で最大を記録した。
 トランプ大統領はツイッターへの投稿で「米史上最高だ」と「V字回復」をアピールし、バイデン前副大統領が来週の選挙に勝てば「大増税で(経済成長が)止まる」と訴えた。だが記録的な伸びは、過去最悪だった前期(31.4%減)からの反動の側面が強く、経済規模で見ればコロナ前の水準には程遠い。
 プラス成長は3期ぶり。感染拡大で抑え込まれていた需要が膨らみ、GDPの7割を占める個人消費が40.7%増と最大の伸びとなったことが主因だ。今春の計3兆ドル(約310兆円)に上るコロナ経済対策が消費押し上げに貢献した。 

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