8月経常黒字、1.5%減=サービス収支落ち込み 2020年10月08日

 財務省が8日発表した8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は2兆1028億円の黒字となり、前年同月と比べ1.5%減少した。新型コロナウイルスの影響で、旅行収支などで構成するサービス収支の赤字幅が拡大したことが響いた。黒字額の減少は6カ月連続だが、下げ幅はこれまでの2桁減から縮小傾向にある。
 貿易収支の黒字額は4132億円と、約13.6倍に拡大した。輸出入ともに減ったが、輸入の減少額の方が輸出より大きかったことが寄与した。主な品目別では、輸出は自動車や軽油などが、輸入は原粗油や液化天然ガス(LNG)などが大きく減った。 

特集、解説記事