8月の百貨店売上高、22%減=コロナ・猛暑で下落幅拡大 2020年09月24日

 日本百貨店協会が24日発表した8月の全国百貨店売上高は3231億円となり、前年同月比22.0%減少した。新型コロナウイルスによる外出自粛や猛暑で客足が伸びず、7月(20.3%減)から下落幅が拡大した。9月も、消費税増税前の駆け込み需要が発生した昨年からの反動減で、中旬までの売上高が約35%減に落ち込んだ。
 巣ごもり需要の続く生鮮食品や酒類、人気のある高級ブランド品は比較的好調だった。しかし、外出自粛やテレワークの普及で衣料品は引き続き低調。訪日外国人客減少による影響も大きく、売り上げ回復のめどは立っていない。8月の免税売上高は86.1%減となり、7カ月連続のマイナスだった。
 9月中旬(16日)までの一部加盟店(40店舗)の売上高は、新型コロナと昨年の増税前の駆け込み需要の反動減が重なり、マイナス幅が拡大。同協会は「駆け込み需要の反動はある程度見込んでいたが、コロナは想定外。どこまで落ちるか分からない」(広報)としている。 

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