サマージャンボ、8年ぶり増=コロナ影響?ネット好調―総務省 2020年09月10日

 都道府県が発売したサマージャンボ宝くじの今年度の売上額が、前年度比10.4%増の743億4800万円だったことが分かった。前年度を上回るのは、1等の当せん金額を5億円に引き上げた2012年度以来8年ぶり。宝くじ公式サイトでのインターネット販売による売り上げが好調で、69億6700万円と前年度の約2.4倍に拡大した。
 サマージャンボは7月14日から8月14日まで販売。総務省は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり消費」の広がりや、ネット購入者向けの特典が好評だったことが売り上げ増につながったとみている。
 ネット販売は、若者らにも購入層を広げようと、18年10月に本格導入。ジャンボくじを対象に加えるなど、ほぼ全ての宝くじが買えるようになった。
 今回のサマージャンボでは、ネット販売を初めて利用する人を対象に、くじ購入時にもらえる「宝くじポイント」を増額するキャンペーンを展開。緊急事態宣言の発令時に売り場が閉鎖された影響で、ネットで購入を事前予約する人が増えた可能性もあるという。
 ドリームジャンボや年末ジャンボなどジャンボくじの売り上げは近年低迷。このうちサマージャンボは13年度に1000億円を割り込んで以降、減少が続いていた。 

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