コロナ解雇、5万人超え=非正規中心に月1万人増加―厚労省 2020年09月01日

 新型コロナウイルス感染症の影響による解雇者数が8月末に累計5万人を超えたことが1日、分かった。非正規労働者を中心に5月以降、月1万人前後のペースで増えている。感染拡大の収束は見通せず、経済再開の動きは緩慢で、雇用情勢の先行きは厳しい。
 厚生労働省は、ハローワークなどを通じて把握した雇い止めを含む解雇者数について集計している。それによると、解雇者数は8月末時点で計5万326人。5月から7月までの3カ月間は月1万人を超え、8月も約9000人と高水準だった。同省が把握できるのは一部にとどまり、実際の数はさらに多い。
 8月28日までの1週間の集計では、解雇者全体のうち6割超が非正規労働者だった。業種別では製造業が最も多く、小売業が続く。 

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