7月の輸出、19.2%減=対中はコロナ後初の増加―4カ月ぶり貿易黒字 2020年08月19日

 財務省が19日発表した7月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額は前年同月比19.2%減の5兆3689億円だった。新型コロナウイルスの影響で海外需要の減少は続いているが、マイナス幅は6月(26.2%減)と比べ縮小。中国向け輸出はコロナ感染拡大後では初めてとなる7カ月ぶりの増加に転じた。
 輸入は原油などエネルギー関連を中心に22.3%減の5兆3572億円。この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は116億円の黒字だった。貿易黒字は4カ月ぶり。
 輸出の内訳を見ると、自動車が30.0%、自動車部品などが32.5%それぞれ減少した。船舶は68.2%の大幅減だった。 

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