米失業率、10.2%に改善=感染拡大で回復鈍化―7月 2020年08月07日

 【ワシントン時事】米労働省が7日発表した7月の雇用統計(季節調整済み)は失業率が10.2%と、3カ月連続で改善した。新型コロナウイルス対策の緩和で経済再開が進み、非農業部門の就業者数も前月から176万3000人増えた。ただ南部や西部州の感染拡大が響き、雇用改善ペースは鈍化。景気回復の勢いが衰えたことを示した。
 失業率は前月から0.9ポイント低下。ただ、本格的に感染が拡大する前の2月(3.5%)の3倍近い歴史的な高水準のままだ。就業者数の伸びは5月(約272万人)、6月(約479万人)を大幅に下回った。
 7月は外出規制の影響を大きく受けた飲食店や宿泊といった娯楽・接客業の雇用が59万2000人増えた。感染再拡大を背景に、前月の伸び(約200万人)から大きく鈍化した。 

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