6月の百貨店売上高、19%減=下落幅が大幅に縮小 2020年07月21日

 日本百貨店協会が21日発表した6月の全国百貨店売上高は、前年同月比19.1%減の3829億円だった。新型コロナウイルスの影響で休業していた店舗が営業を再開したことで、下落幅は5月(65.6%減)から大幅に縮小した。しかし、感染拡大による外出自粛などで7月に入ってからの下げ幅は再び拡大しており、依然厳しい状況が続いている。
 6月はすべての加盟店が営業を再開し、全国的に前月までの低迷から売り上げが上向いた。お中元商戦を迎え食品が好調だったほか、巣ごもり需要の高まりで、寝具やキッチン用品などの生活必需品も堅調だった。
 一方で主力の衣料品は、外出機会の減少や、密集を防ぐためセールの規模を縮小したことが響き苦戦。訪日外国人客も見込めず、免税売上高は90.5%減と3カ月連続で9割以上落ち込んだ。 

特集、解説記事